百科事典マイペディア 「一国平均役」の意味・わかりやすい解説
一国平均役【いっこくへいきんやく】
→関連項目臨時雑役
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国役(こくやく)・(くにやく)とも。内裏造営・大嘗会(だいじょうえ)・伊勢神宮式年遷宮などの国家的事業・行事を遂行する経費を調達するため,諸国の荘園・公領に賦課した負担。11世紀初頭から造内裏役が荘園・公領に賦課されるが,主要な一国平均役が出そろうのは12世紀前半である。12世紀中葉には,一国平均役が「勅事院事」と称され,一つの租税として扱われ,後白河天皇親政期になると朝廷が一国平均役の賦課・徴収・免除に積極的に関与し,租税として確立した。南北朝期以降は段銭(たんせん)というが,基本的性格は変わらない。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
…鎌倉時代には米の徴収が多かったので段米とも称した。荘園も公領も平均に課せられたので一国平均役ともいう。賦課主体は,南北朝前期までは王朝権力であったが,1370年代以降は賦課も免除もともに室町幕府の握るところとなった。…
…本来は中世に朝廷の課した公事で,勅事,勅役と同じ。造内裏役,大嘗会役,伊勢神宮役夫工米(やくぶくまい)などの一国平均役がその代表であった。戦国末期の《日葡辞書》では点役とあり,〈ある仕事をするようにと,主君がすべての人に負わせる任務または義務〉となる。…
※「一国平均役」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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