精選版 日本国語大辞典 「一息」の意味・読み・例文・類語
ひと‐いき【一息】
〘名〙
① ひと呼吸。ひと呼吸するだけの短い間。また、ひと休み。
② (形動) 一気に事を行なうこと。休まず立て続けに努めること。また、一続きに事を行なうさま。
※太平記(14C後)二九「城をば一息(イキ)に攻落すべかりしを」
※行人(1912‐13)〈夏目漱石〉兄「猛烈で一息(ヒトイキ)な死に方がしたいんですもの」
③ 少しの努力。ひとふんばり。
※二人女房(1891‐92)〈尾崎紅葉〉下「最(もう)一息(ヒトイキ)威が付いての」
④ ひところ。一時。
※浪花聞書(1819頃)「ひといき ひと比なり」
いっ‐そく【一息】
〘名〙
② (「に」を伴って副詞的に) あいだをおかず、一気にものごとをおこなうさま。ひといき。
※玉塵抄(1563)三八「湯をわかすにもはったとつをう火をたいて一そくにわかすがよいぞ、薬を煎ずるにも火をつをうして一そくに煎ずるがよい」
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