精選版 日本国語大辞典 「一本刀土俵入」の意味・読み・例文・類語
いっぽんがたなどひょういり ‥がたなドヘウいり【一本刀土俵入】
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
長谷川伸(はせがわしん)の戯曲。2幕。1931年(昭和6)『中央公論』6月号に発表。同年7月東京劇場で6世尾上(おのえ)菊五郎の茂兵衛(もへえ)、5世中村福助のお蔦(つた)などで初演。親方に破門された褌(ふんどし)担ぎの取的駒形(こまがた)茂兵衛は、取手(とりで)の宿(しゅく)の安孫子屋(あびこや)の酌婦お蔦から金子(きんす)などを恵まれ、りっぱな関取になると誓って別れる。10年後博徒となった茂兵衛はお蔦を尋ねて同地を訪れる。捜し当てたお蔦はいまはいかさま博打(ばくち)打ち辰三郎(たつさぶろう)の女房で、ちょうど追っ手がかかったところ。報恩の金を握らせて親子3人を落ち延びさせた茂兵衛の「棒切れを振り廻(まわ)してする茂兵衛の、これが、十年前に、櫛(くし)、簪(かんざし)、巾着(きんちゃく)ぐるみ、意見をもらった姐(あね)さんに、せめて、見て貰(もら)う駒形の、しがねえ姿の、横綱の土俵入りでござんす」という台詞(せりふ)で幕になる。詩情豊かな舞台面に、演者と観客の芝居心を巧みにとらえた作品で、歌舞伎(かぶき)、新国劇から女剣劇に至るまで、上演回数は作者の作品中もっとも多く、映画、テレビにも繰り返し取り上げられている。
[藤田 洋]
『『長谷川伸全集16 戯曲Ⅱ』(1972・朝日新聞社)』
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
地震や風雨などによる著しい災害のうち、被災地域や被災者に助成や財政援助を特に必要とするもの。激甚災害法(1962年成立)に基づいて政令で指定される。全国規模で災害そのものを指定する「激甚災害指定基準に...
9/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新