一炷（読み）イッシュ

デジタル大辞泉

いっ‐しゅ【一^×炷】

１ 香をひとたきくゆらせること。また、その香。
２ 1本の灯心。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

いっ‐しゅ【一&JISEC67;】

1. 〘 名詞 〙 香(こう)や線香をひとたきくゆらすこと。また、その一くゆり。いっちゅう。
   1. [初出の実例]「一炷兜楼烟縷幽、青雲接引現_二瓊楼_一」(出典：東海一漚別集（1375頃）冷泉藤公為先考三十三回忌請拈香)
   2. 「よき香を一炷たいて」(出典：中華若木詩抄（1520頃）上)
   3. [その他の文献]〔白居易‐贈朱道士詩〕

いっ‐ちゅう【一&JISEC67;】

1. 〘 名詞 〙 ＝いっしゅ（一炷）
   1. [初出の実例]「そののちどうし一ちうの香をねんじて」(出典：御伽草子・多田満中（未刊国文資料所収）（室町末）)

出典　精選版 日本国語大辞典