一蓮(読み)イチレン

デジタル大辞泉 「一蓮」の意味・読み・例文・類語

いち‐れん【一×蓮】

一蓮托生いちれんたくしょう」の略。
夫婦親子―の、示しの時刻延ばされず」〈浄・万年草

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精選版 日本国語大辞典 「一蓮」の意味・読み・例文・類語

ひとつ‐はちす【一蓮】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「一蓮托生」の「一蓮(いちれん)」の訓読み ) 死後極楽浄土で、ある人と同じ蓮華の上に生まれかわること。同じ蓮華(れんげ)
    1. [初出の実例]「諸共に念仏して、ひとつはちすの身とならん」(出典:高野本平家(13C前)一)

いち‐れん【一蓮】

  1. 〘 名詞 〙いちれんたくしょう(一蓮托生)」の略。
    1. [初出の実例]「夫婦、親子一蓮の、示しの時刻延ばされず」(出典:浄瑠璃・心中万年草(1710)下)

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