一言半句(読み)イチゴンハンク

デジタル大辞泉 「一言半句」の意味・読み・例文・類語

いちごん‐はんく【一言半句】

ほんの少し言葉片言隻句へんげんせっく。「一言半句不平を漏らさない」
[類語]一言ひとこといちげんいちごん一口一声片言隻語一字一句

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精選版 日本国語大辞典 「一言半句」の意味・読み・例文・類語

いちごん‐はんく【一言半句】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「いちごん」を強調した語で、多く否定文に用いる ) ちょっとしたことば片言隻句(へんげんせっく)。一言隻句。一言一句。一言半辞。
    1. [初出の実例]「上下万民に対し、一言半句にても虚言を申べからず」(出典:早雲寺殿廿一箇条(17C初)一四条)
    2. 「生酔の一言半句(イチゴンハンク)が癪のたね」(出典西洋道中膝栗毛(1874‐76)〈総生寛〉一二)
    3. [その他の文献]〔朱熹‐答陳安卿書〕

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四字熟語を知る辞典 「一言半句」の解説

一言半句

ちょっとしたことば。

[使用例] その将校は、命令を伝えるでもなく、第一、なにも言いはしないんだ。一言半句もものも言いはしないんだ[堀田善衛*橋上幻像|1970]

[使用例] 昌子はうけこたえをしなかった。女のことや、どうしてそうなったのか、などについては一言半句も聞かなかった[立原正秋薪能|1964]

[解説] 「いちごん」を強調した語で、多く否定文に用います。

[類語] いちごんせっへんげんせっ

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