精選版 日本国語大辞典 「一途」の意味・読み・例文・類語
いっ‐と【一途】
〘名〙
※近衛家本追加‐弘安七年(1284)八月一七日「引付勘録事、止二二途三途一、可レ勘二申一途一」
② 二つ以上のものが一致すること。一つにまとまること。
※三島社文書‐応永七年(1400)六月一五日・源満兼願文「然依二輔佐之遠慮一有二和睦之一途一」
③ ただ一つの方向。
いち‐ず ‥ヅ【一途】
〘名〙
① 一つの方法。特に仏語としては、悟りを求める一つの方法。
※三十四箇事書(1250頃)「但於二理即位一妙覚仏成道云事、実一途教門也」 〔安楽集‐上〕
② (形動) 他のことを顧みないで、一つの方針または事柄に向かってゆくこと。また、その方針や事柄、およびそのさま。
※太平記(14C後)二「各死罪に行はるべしと評定一途(ヅ)に定て」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報