デジタル大辞泉 「一銭」の意味・読み・例文・類語 いっ‐せん【一銭】 1 貨幣の単位。→銭2 わずかな金額。「一銭にもならない仕事」「一銭を笑う者は一銭に泣く」3 一文いちもん、また一文銭のこと。4 「一銭剃ぞり」の略。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「一銭」の意味・読み・例文・類語 いっ‐せん【一銭】 〘 名詞 〙① =いちもんめ(一匁)①②[初出の実例]「元日御薬〈略〉度嶂散一剤〈略〉平旦以二温酒一服二一銭匕一」(出典:延喜式(927)三七)② =いちもんせん(一文銭)①②[初出の実例]「一銭軽しといへども、これを重ぬれば」(出典:徒然草(1331頃)一〇八)③ 一円の百分の一の価。明治四年(一八七一)新貨条例で定められ、この価額を持つ補助貨として、銅貨、青銅貨、黄銅貨、アルミニウム貨、錫(すず)貨などが流通したが、昭和二八年(一九五三)一二月末限り通用禁止となった。〔広益熟字典(1874)〕④ ほんの僅かなことのたとえ。[初出の実例]「於レ身無二一銭之姧謀一」(出典:実隆公記‐延徳三年(1491)六月五日)⑤ 「いっせんぞり(一銭剃)」の略。[初出の実例]「以来結髪之総名を一銭と可唱者也と」(出典:随筆・兎園小説(1825)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例