七色菓子(読み)なないろがし

精選版 日本国語大辞典 「七色菓子」の意味・読み・例文・類語

なないろ‐がし ‥グヮシ【七色菓子】

〘名〙 近世初期、庚申(こうしん)に供えた干菓子・砂糖豆・せんべいなど七種菓子。のち、大黒天天満宮などの神仏にも供えるようになった。
浮世草子・風流夢浮橋(1703)三「七色(ナナイロ)ぐゎしの売ごゑもかしまし具(く)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「七色菓子」の意味・読み・例文・類語

なないろ‐がし〔‐グワシ〕【七色菓子】

庚申こうしんに供えた干菓子・砂糖豆・せんべいなど7種類の菓子。江戸初期から売り出され、元禄(1688~1704)のころには、天満宮甲子きのえね大黒天などの祭りにも供えた。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

インボイス

送り状。船荷証券,海上保険証券などとともに重要な船積み書類の一つで,売買契約の条件を履行したことを売主が買主に証明した書類。取引貨物の明細書ならびに計算書で,手形金額,保険価額算定の基礎となり,輸入貨...

インボイスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android