万化(読み)バンカ

デジタル大辞泉 「万化」の意味・読み・例文・類語

ばん‐か〔‐クワ〕【万化】

[名](スル)いろいろに変化すること。「万化する世相」「千変万化

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精選版 日本国語大辞典 「万化」の意味・読み・例文・類語

ばん‐か‥クヮ【万化】

  1. 〘 名詞 〙
  2. いろいろに変わること。種々の変化。→千変万化
    1. [初出の実例]「理不以為万化之枢紐也」(出典童子問(1707)中)
    2. [その他の文献]〔荘子‐大宗師〕
  3. 万物天地自然によって育てられること。万物が化育されること。
    1. [初出の実例]「父子の親(しん)は万(バン)化のみなもと、天叙の本なり」(出典:翁問答(1650)上)
    2. [その他の文献]〔史記‐平津侯主父伝〕
  4. 天地。大自然。〔柳宗元‐始得西山宴游記〕

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普及版 字通 「万化」の読み・字形・画数・意味

【万化】ばんか(くわ)

自然の変化。自然。唐・柳宗元〔始めて西山を得て宴游する記〕觴(さかづき)を引いて滿し、然(たいぜん)としてひに就き、日の入るを知らず。~心凝(こ)り形釋(と)け、と冥合す。

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