万寿山(読み)マンジュサン

デジタル大辞泉 「万寿山」の意味・読み・例文・類語

まんじゅ‐さん【万寿山】

中国北京北西郊の頤和園いわえんにある山。清の乾隆けんりゅうが母の寿を祝って名づけ、離宮を営んだ。景勝地。ワンショウシャン。

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精選版 日本国語大辞典 「万寿山」の意味・読み・例文・類語

まんじゅ‐さん【万寿山】

  1. 中国、北京市の西直門の北西にある山名もとは雍瓦山といったが、清の乾隆帝山麓に寺を建て、生母の寿を祝い万寿山と名づけた。南に昆明湖をたたえ、清朝の旧離宮や仏寺がある景勝地。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「万寿山」の意味・わかりやすい解説

万寿山
まんじゅさん / ワンショウシャン

中国の首都北京(ペキン)西郊の頤和園(いわえん/イーホーユワン)内の名勝西山(せいざん/シーシャン)の一支脈であり、旧称を甕山(おうざん)という。清(しん)の乾隆帝(けんりゅうてい)が、生母の60歳の長命を祝って万寿山と改めた。南麓(なんろく)の昆明湖(こんめいこ)とともに、頤和園を形成し、南面中央の仏香閣、排雲殿や長廊をはじめとして、北面の須弥霊境址(しゅみれいきょうじ)や東麓の仁寿殿など、全山が壮麗な建築物でうずまっている。山頂からの眺望はすばらしく、多くの観光客を集めている。

[船越昭生]


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百科事典マイペディア 「万寿山」の意味・わかりやすい解説

万寿山【まんじゅさん】

中国,北京の北西郊にある景勝地。1750年乾隆帝が母の万寿を祝って築造した離宮があったが,アロー戦争末の1860年英仏連合軍によって円明園とともに焼かれた。のち西太后が改修して頤和(いわ)園と名付け,仏香閣その他諸殿が建てられた。

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