万石通(読み)まんごくどおし

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「万石通」の意味・わかりやすい解説

万石通
まんごくどおし

籾摺(もみす)り後の玄米と籾を選別する農具で、万石、千石、千石通ともよばれ、万石簁とも書く。貞享(じょうきょう)(1684~88)のころに発明されたといわれる。金網を張った長方形の木枠を傾斜させ、漏斗(ろうと)から玄米と籾の混合物を網面の上端に供給して流下させると、玄米は網目から落下するが、籾は網面の下端まで達する。従来は、選別の精度を高めるために、三枚の網面を組み合わせた方式が多く利用されていたが、現在では籾摺り機の選別部に組み込まれているため、単体の万石通が用いられることはほとんどなくなった。

[入江道男]


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