三保半島(読み)みほはんとう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「三保半島」の意味・わかりやすい解説

三保半島
みほはんとう

静岡県中部,静岡市南東部の駒越から駿河湾に突出する半島久能山有度山の南斜面の浸食,海食,崩壊によって供給された土砂が,沿岸潮流に運ばれて形成された三つの分岐砂嘴(→砂嘴)。海岸砂浜が続き,砂丘が発達,清水港の天然の防波堤の役割を果たす。内湾に面する分岐砂嘴側は埋め立てが進み,工場や港湾施設が立地するが,駿河湾に面する地域は三保の松原(2013世界遺産の文化遺産に登録)で,防風・防砂林を兼ねるマツ林が連続する景勝地

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世界大百科事典内の三保半島の言及

【清水[市]】より

…市域は東部の興津(おきつ)から南西部の日本平(有渡山(うどさん))に及び,西は静岡市に接する。北部は興津川上流の山地で,南に三保ノ松原で知られる分岐砂礫嘴(されきし)の三保半島があり,良港清水港を囲む。江尻興津は東海道の宿場町として古くから栄え,清水湊は江戸時代に幕府から種々の特権を与えられて発展,諸国の廻船の出入りが盛んで,多くの廻船問屋が活動した。…

※「三保半島」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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