精選版 日本国語大辞典 「三好十郎」の意味・読み・例文・類語
みよし‐じゅうろう【三好十郎】
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劇作家。明治35年4月21日佐賀市に生まれる。戸籍上は父の兄の子、森姓。幼時三好家に入る。実父母と別れ、母方の祖母に育てられる複雑な環境に育つ。1925年(大正14)早稲田(わせだ)大学英文科卒業。在学中から詩を発表。サンジカリズムからマルクス主義に接近し、28年(昭和3)壺井繁治(つぼいしげじ)らと左翼芸術同盟を結成。その機関誌創刊号に処女戯曲『首を切るのは誰(だれ)だ』を発表。同年4月ナップ(全日本無産者芸術連盟)に合流、その下部組織プロット(日本プロレタリア劇場同盟)に属し、戯曲『疵(きず)だらけのお秋』(1928)、『炭塵(がす)』(1930)などが上演された。しかしマルクス主義の思想と運動に疑いを抱き、プロットを脱退。以後、『斬(き)られの仙太』(1934)、『彦六(ひころく)大いに笑ふ』(1936)、『浮標(ぶい)』(1940)、『獅子(しし)』(1943)などを発表し、昭和10年代を飾った。一時PCL文芸部に属しシナリオも執筆した。第二次世界大戦後も『廃墟(はいきょ)』(1947)、『その人を知らず』(1948)など多くの作品を発表、画家ゴッホを描いた『炎の人』(1951)で読売文学賞を得た。進歩的文化人を痛罵(つうば)した評論集『恐怖の季節』(1950)なども話題をよぶ。昭和33年2月16日没。没後、大武正人(おおたけまさと)の努力でガリ版の『三好十郎著作集』全63巻(1960~66)が刊行された。
[祖父江昭二]
『『三好十郎の仕事』全四巻(1968・学芸書林)』▽『大武正人著『私の三好十郎伝』(1968・永田書房)』▽『『三好十郎日記』(1974・五月書房)』
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