三番太鼓(読み)サンバンダイコ

デジタル大辞泉 「三番太鼓」の意味・読み・例文・類語

さんばん‐だいこ【三番太鼓】

江戸時代、大坂新町の遊郭で、大門を閉める合図太鼓限りの太鼓。

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精選版 日本国語大辞典 「三番太鼓」の意味・読み・例文・類語

さんばん‐だいこ【三番太鼓】

  1. 〘 名詞 〙 時刻を知らせて打つ太鼓。また、その音。江戸時代、大坂新町の遊郭で大門を閉じる合図に打った太鼓のうち最後の太鼓。その時刻は寛永一六二四‐四四)末までは四つ(午後一〇時頃)、宝永一七〇四‐一一)頃は八つ過ぎ(午前二時頃)であったといわれている。限りの太鼓。
    1. [初出の実例]「又呑懸てよくよくの事の。三番(バン)太鞁(タイコ)がいつ鳴たやら。お客ただしやりませいの」(出典浮世草子好色二代男(1684)八)

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