三蓋松(読み)サンガイマツ

デジタル大辞泉 「三蓋松」の意味・読み・例文・類語

さんがい‐まつ【三蓋松】

枝葉が3層に重なった松。
《「三階松」とも書く》紋所の名。1側面から見た形を図案化したもの。

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精選版 日本国語大辞典 「三蓋松」の意味・読み・例文・類語

さんがい‐まつ【三蓋松・三階松】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 枝が三層に重なった松。
    1. [初出の実例]「久方の天つ乙女の肩車(かたくま)枝や腰掛枝の三がい松」(出典浄瑠璃傾城反魂香(1708頃)上)
  3. 紋所の名。三層に重なった松の枝を図案化したもの。
    1. [初出の実例]「三本からかさ三つもつかう三がい松のはたのては」(出典:浄瑠璃・四天王女大力手捕軍(1678)五)

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「三蓋松」の解説

三蓋松
(通称)
さんがいまつ

歌舞伎・浄瑠璃の外題
元の外題
千歳蔵三蓋松
初演
享保10.11(京・嵐十次郎座)

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