三蓋笠(読み)サンガイガサ

デジタル大辞泉 「三蓋笠」の意味・読み・例文・類語

さんがい‐がさ【三蓋×笠】

《「三階笠」とも書く》馬標うまじるし紋所の名。3層に重なった笠を側面から見た形を図案化したもの。

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精選版 日本国語大辞典 「三蓋笠」の意味・読み・例文・類語

さんがい‐がさ【三蓋笠・三階笠】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 笠の三層に重なった形を側面から描いた図。武具や馬標(うまじるし)、また、指物(さしもの)などに用いる。三段笠
    1. [初出の実例]「釘貫の旗并三階笠の馬印をたて丹後本陣のやうに見せつつ」(出典:会津陣物語(1680)二)
  3. 紋所の名。三層に重ねた笠を側面から見た形を図案化したもの。
    1. [初出の実例]「三がい笠の印(しるし)立たる幕打上て」(出典浄瑠璃・傾城島原蛙合戦(1719)一)

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