三部作(読み)サンブサク

デジタル大辞泉 「三部作」の意味・読み・例文・類語

さんぶ‐さく【三部作】

三つの独立した部分から成立する一つ作品ダンテの「神曲」における「地獄編」「煉獄編」「天国編」など。また、一貫した主題や筋によって相互関連をもつ三つの作品。夏目漱石の「三四郎」「それから」「」など。

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精選版 日本国語大辞典 「三部作」の意味・読み・例文・類語

さんぶ‐さく【三部作】

  1. 〘 名詞 〙 三つの部分に分かれていながら、内容的に相関連し統一のとれている作品。〔モダン辞典(1930)〕
    1. [初出の実例]「田山花袋が『生』以下の三部作を書いたような作家的展開」(出典:文学読本・理論篇(1951)II ・現代日本小説平野謙〉)

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百科事典マイペディア 「三部作」の意味・わかりやすい解説

三部作【さんぶさく】

それぞれ独立した性格をもつが,三部にわたって主題が一貫する作品の名称。古代ギリシアの演劇上演で悲劇3編が中心とされたことから起こり,小説,絵画音楽などでも行われる。アイスキュロスの《オレステイア》,ダンテの《神曲》など。

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