上上(読み)ジョウジョウ

デジタル大辞泉 「上上」の意味・読み・例文・類語

じょう‐じょう〔ジヤウジヤウ〕【上上】

[名・形動]この上なくよいこと。非常によいこと。また、そのさま。上乗。「上上の出来とは言いがたい」「首尾上上だ」
[類語]良い良質上質上等優良佳良純良良好見事立派上乗結構絶妙上手素晴らしい巧みうまい巧妙老巧達者器用賢い素敵すてき最高卓抜秀逸目覚ましい輝かしいたえなるえも言われぬ上出来物の見事結構尽くめ何より・申し分が無い・言う事無し天晴れナイスワンダフル目の覚めるよう目に染みる冴える水際立つグーグッド好ましい程よい好個絶好最適めぼしい目立つ引き立つ顕著著しい際立つ光る目を引く人目を引く人目につく目に立つひときわおも立つとりわけ値千金掛け替えのない群を抜く卓出卓越卓絶逸出抜群抜きん出る飛び抜けるずば抜ける頭抜ける並外れる人並み外れる度外れ断トツ非凡出色傑出一日いちじつの長素人離れ玄人はだし超人的文句無し完全完璧万全十全両全満点金甌きんおう無欠完全無欠百パーセントパーフェクト全くまった大丈夫無傷間然する所がない水も漏らさぬ非の打ち所がないもってこいタイムリー有り難いうれしいおんの字重宝有用有益願ったり叶ったり願ってもない渡りに船格好頃合いあつらえ向き打って付けぴったり好適適する適う適える合う沿うそぐう適合適当合致即応同調フィット相応しか即する肌が合うくみし易いしかるべきマッチ究竟くっきょう合い口合目的リーズナブル好条件見合う匹敵言い得て妙あたかもよし三拍子そろ似合わしいジャストミート思いがけない当を得る馬が合う息が合う順当どんぴしゃり所を得るつぼにはまる水を得たうおのよう満足八方好し言うに及ばずコンプリートこよなく鮮やか圧巻うはうはえも言わずオールマイティー会心神業冠絶際立つしびれる充足手練称賛ける達成感長ずる超絶天才的得意顔特出突出迫真不朽満ち足りる

うえ‐うえ〔うへうへ〕【上上】

高貴な身分の人々。
「さりとは口惜しき下々心底なり。―には仮にもなき事ぞかし」〈浮・五人女・二〉

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精選版 日本国語大辞典 「上上」の意味・読み・例文・類語

じょう‐じょうジャウジャウ【上上】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 形動 ) この上なくよいこと。最もすぐれていること。また、そのさま。最上。上乗。⇔下下(げげ)
    1. [初出の実例]「永帰極楽。苦空伝音。如命命之鳥。禅波澄意。欲上上之蓮。皆以勝業」(出典本朝文粋(1060頃)一三・為空也上人供養金字大般若経願文〈三善道統〉)
    2. 「春雨を、まのあたりに、見るやうなり。上々の作也」(出典:中華若木詩抄(1520頃)上)
  3. 役者評判記」での歌舞伎役者の位付(くらいづけ)の一つ。「上」の上に位するもの。
    1. [初出の実例]「今の上上 立役山下半左衛門」(出典:評判記・役者大鑑(1692)二)

うえ‐うえうへうヘ【上上】

  1. 〘 名詞 〙 高貴な身分の人々。うえつがた。⇔したじたしもじも
    1. [初出の実例]「うへうへの事は申におよばず、したしたまでも」(出典:虎明本狂言・末広がり(室町末‐近世初))

うわ‐うわうはうは【上上】

  1. 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴う場合もある ) 心がうわついて落ち着かないさまを表わす語。うかうか。うきうき。
    1. [初出の実例]「武道もおちつかぬとしるせり。いかさま諸げいうはうはとしてしっぽりとせず」(出典:評判記・役者口三味線(1699)京)

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