上官(読み)ジョウカン

デジタル大辞泉 「上官」の意味・読み・例文・類語

じょう‐かん〔ジヤウクワン〕【上官】

上級官職。また、その人。
政官じょうがん1
[類語]目上上長長上先輩先達先学先覚学兄上司上役うわやく

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「上官」の意味・読み・例文・類語

じょう‐かんジャウクヮン【上官】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 上級の官。高い官位の人。うわやく。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「理想的兵士は苟くも上官の命令には絶対に服従しなければならぬ」(出典:侏儒の言葉(1923‐27)〈芥川龍之介〉兵卒)
    2. [その他の文献]〔後漢書‐任延伝〕
  3. 江戸時代、遊里太夫(たゆう)地位にある遊女異称。太夫職。
    1. [初出の実例]「去比まで、上官にて候へ共」(出典:評判記・吉原買物調(1682))
  4. じょうがん(政官)

あげ‐つかさ【上官】

  1. 〘 名詞 〙 官位を高くすること。官の昇進
    1. [初出の実例]「下野(しもつけ)は紀伊守(きのかみ)にこそ成りにけれよしとも見えぬあげつかさかな」(出典平治物語(1220頃か)下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「上官」の読み・字形・画数・意味

【上官】じようかん

上司。

字通「上」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android