上林郷(読み)かむつはやしごう

日本歴史地名大系 「上林郷」の解説

上林郷
かむつはやしごう

和名抄」高山寺本は「加无都波也之」、刊本は「加無都波也之」と訓ず。「続日本後紀」承和元年(八三四)正月一九日条に「山城国葛野郡上林郷地方一町賜伴宿禰等、為祭氏神処」とあり、いまこの伴氏ともうじ社は北野きたの天満宮境内(現上京区)にあるが、旧地は不詳。しかし近辺にあったことは確かであろう。貞観年間(八五九―八七七)には平野ひらの神社(現北区)の社地として「山城国葛野郡上林かんつはやしの 郷九条荒見西河里廿四坪」の一町が施入されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android