翻訳|humerus
四足動物において,前肢の付け根から肘までの部分,つまり上腕の中軸をなす骨で,陸上性の動物では棒状,水中性や地中性の動物では塊状をなすことが多い。四足動物の祖先とみられる古生代の硬骨魚類,総鰭(き)類では対びれの中に骨格があり,胸びれの基部の骨は1個であることから,これが四足動物の上腕骨に発展したと考えられる。ヒトでは他の哺乳類と同様に,上下の両端の内部は海綿質でできているが,中央部は管のようになっている。上端はふくらんでまるくなり,これを上腕骨頭という。その表面は半球形の関節面をなし,肩関節の関節頭になっている。下端もまた太くなり,ここに小頭と滑車という二つの関節面が続いて存在する。これらはひじ関節の関節頭をなしている。鳥類の上腕骨は,太くて短く,骨質は薄く,ほとんど中空なので,体積のわりにきわめて軽い。内部の空所は肺の付属器官である気囊につながっている。
→骨格
執筆者:藤田 恒太郎+田隅 本生
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…弓形をしているが,長さや形は部位によって異なっている。肋骨上腕骨humerus上腕の支柱をなす骨。棒のように長い骨で,中央部は管になっている。…
※「上腕骨」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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