上表(読み)じょうひょう

精選版 日本国語大辞典 「上表」の意味・読み・例文・類語

じょう‐ひょう ジャウヘウ【上表】

〘名〙 (古くは「しょうひょう」)
君主文書をたてまつること。また、その文書。上書。上疏。
懐風藻(751)序「高麗上表、図烏冊於鳥文
霊異記(810‐824)上「時に中納言農務(なりはひ)を妨げむことを恐り、上表して諫を立つ。天皇従ひたまは不(ず)」 〔新唐書‐百官志〕
辞表を提出すること。辞職致仕。正表。また、辞退すること。
御堂関白記‐寛仁二年(1018)二月九日「上表、以兼綱使、入夜給勅答
正法眼蔵(1231‐53)行持師号を恩賜すとも上表辞謝する」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「上表」の意味・読み・例文・類語

じょう‐ひょう〔ジヤウヘウ〕【上表】

《古くは「しょうひょう」》
上に掲げてある表。「上表を参照せよ」
意見を書いた文書を、君主に奉ること。また、その文書。
「時に中納言、農務なりはひを妨げむことを恐り、―して諫を立つ」〈霊異記・上〉
辞表を提出すること。
内大臣をば―せらる」〈平家・六〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「上表」の読み・字形・画数・意味

【上表】じようひよう

上書。

字通「上」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

激甚災害

地震や風雨などによる著しい災害のうち、被災地域や被災者に助成や財政援助を特に必要とするもの。激甚災害法(1962年成立)に基づいて政令で指定される。全国規模で災害そのものを指定する「激甚災害指定基準に...

激甚災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android