賀茂川の東畔、
〈京都・山城寺院神社大事典〉
創建については「山城国風土記」逸文に、賀茂伝説として次のように記される。
この伝説から、賀茂氏は大和葛木山の拠地から移住したもので、奉斎する神は賀茂建角身命であること、旧社地は「久我の国の北山基」(現北区紫竹下竹殿町の久我神社の辺り、大宮の森とよばれる地)であること、賀茂社の祭神は雷神・水神すなわち雷・水を神の性格の基調とした農耕神であることなどが知られる。賀茂御祖神社の社名は賀茂氏の祖先神を祭神とすることによるが、その神々の背後に農耕神の姿がうかがえることは、神社の創建の古さを暗示する。
延暦三年(七八四)一一月には
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…現行の祭儀は勅使以下,早朝京都御所に集まり,御所から下賀茂神社に向かう。同社にて祭典,東遊(あずまあそび),走馬が行われたのち進発,賀茂川の堤を北上して上賀茂神社に到着,同社にて祭典,東遊,走馬の儀があり,終わって御所に帰る。御阿礼(みあれ)神事【岡田 荘司】。…
…中世賀茂別雷(かもわけいかずち)神社(上賀茂神社)の膝下神領であった河上・岡本・中村・小山・大宮・小野の6ヵ郷の総称。現,京都市北区・左京区のうち。…
…京都市北区上賀茂本山に鎮座。通称上賀茂神社。祭神は賀茂別雷神。…
…毎年,古くは旧暦4月の中の午の日,現在は5月12日の夜,京都市北区の賀茂別雷(かもわけいかずち)(上賀茂)神社で行われる,古来の神迎えの神事。御阿礼祭ともいう。〈みあれ〉は出現・誕生を意味する。神社の北西約880mの御生野(みあれの)という所に祭場を設け,ここで割幣をつけた榊に神を移す神事を行い,これを本社に迎える祭りである。祭場には,720cm四方を松,檜,賢木(さかき)などの常緑樹で囲んだ,特殊の神籬(ひもろぎ)を設け,その前には円錐形の立砂一対を盛る。…
※「上賀茂神社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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