下卑(読み)ゲビ

デジタル大辞泉 「下卑」の意味・読み・例文・類語

げ‐び【下卑】

《動詞「げびる」の連用形から。「卑」は当て字》下品で卑しいこと。意地汚いこと。
「吉原客は深川は―なりと笑ふ」〈洒・辰巳之園

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精選版 日本国語大辞典 「下卑」の意味・読み・例文・類語

げ‐び【下卑】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 形動 ) 下劣で卑しいこと。また、意地きたなく、けちくさいこと。また、そのさまや人。下卑蔵。下卑助。〔書言字考節用集(1717)〕
    1. [初出の実例]「吉原客は深川は下卑(ゲビ)なりと笑い」(出典洒落本辰巳之園(1770)自序)
  3. ( ━する ) 卑しめること。
    1. [初出の実例]「豈に人性を下卑する偏重の教と謂はざるを得んや」(出典:政教新論(1886)〈小崎弘道〉六)

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