下段(読み)ゲダン

デジタル大辞泉 「下段」の意味・読み・例文・類語

げ‐だん【下段】

いくつかに区切ったものの下の部分。下のほうの段。→上段中段
剣道・槍術そうじゅつで、刀または槍の切っ先を低く下げた構え方。「下段の構え」→上段中段

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「下段」の意味・読み・例文・類語

げ‐だん【下段・下壇】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 棚、壇、引出しなど、いくつかに区切ってあるものの、下に位置する段。
    1. [初出の実例]「下壇 ゲダン」(出典:運歩色葉集(1548))
    2. 「持仏の下だんの戸を押あけ、母を忍ばせ奉り」(出典:浄瑠璃・蝉丸(1693頃)四)
  3. 下層下位と評価される階級等級。〔日葡辞書(1603‐04)〕
  4. 太刀や槍などの切っ先を水平より少し下げて構える型。
    1. [初出の実例]「下段も折にふれ少し上ぐれば中段と成る」(出典:五輪書(1645頃)水の巻)
  5. げだん(下段)の間」の略。
    1. [初出の実例]「三使御礼過て下壇に著座する時、井伊掃部頭〈略〉御使として下壇に下り、三使に向ひ」(出典:朝鮮往来(1636‐82)一(古事類苑・居処九))

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