不信(読み)フシン

デジタル大辞泉 「不信」の意味・読み・例文・類語

ふ‐しん【不信】

信じないこと。信用できないこと。「不信の念を抱く」「政治不信
誠実でないこと。偽りの多いこと。不実。「不信行為」
信仰心がないこと。不信心。「不信の徒」
[類語]隔意疎意

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精選版 日本国語大辞典 「不信」の意味・読み・例文・類語

ふ‐しん【不信】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. ( ━する ) 信じないこと。信用しないこと。また、そういう気持をいだくことやそのさま。不信任
    1. [初出の実例]「世の人、不信の亀は甲破と云は」(出典:今昔物語集(1120頃か)五)
    2. [その他の文献]〔易経‐困卦〕
  3. 信仰心のないこと。不信心。
    1. [初出の実例]「昔し、仏法に信をいたさず破戒なるものありき。その名を不信の男といひき」(出典:法華修法一百座聞書抄(1110)二月二九日)
    2. 「俊寛僧都は天性不信第一の人にて」(出典:平家物語(13C前)二)
  4. 信義を守らないこと。いつわりの多いこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「若其雑類、則有憍〈略〉不信、不恤〈略〉殺害之党、闘之族」(出典三教指帰(797頃)下)
    2. [その他の文献]〔詩経‐王風・大車〕

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普及版 字通 「不信」の読み・字形・画数・意味

【不信】ふしん

不実。

字通「不」の項目を見る

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