デジタル大辞泉
「不足」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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ふ‐そく【不足】
- 〘 名詞 〙
- ① ( 形動 ) ( ━する ) たりないこと。欠けていること。また、そのさまやその箇所。不完全。不十分。欠点。
- [初出の実例]「仍りて不足の由を勒して、大兄の介に挙ぐ」(出典:将門記(940頃か))
- 「不足なる物をたせといへり」(出典:名語記(1275)四)
- 「道行共に不足して、我程の学解の人なしと思へり」(出典:太平記(14C後)二五)
- [その他の文献]〔孟子‐離婁・下〕
- ② ( 形動 ) ( ━する ) 満足でないこと。不平に思うこと。また、そのさま。不満足。不満。不平。
- [初出の実例]「道鏡之陰猶不足に思召されて」(出典:古事談(1212‐15頃)一)
- 「祝義のすくなきにふそくいひて」(出典:浮世草子・西鶴織留(1694)二)
- ③ 知行する所領がわずかしかない、家臣の内でも身分のごく低いもの。
- [初出の実例]「就二御参洛一、雖レ為二無足不足之仁一、任レ望可レ令二供奉一」(出典:大内氏掟書‐一二六条・長享元年(1487)一一月一〇日)
たら‐ず【不足】
- 〘 接尾語 〙 数詞に付いて、その数値に満たない意を表わす。…弱(じゃく)。「たった…」の意で、その少ないことを強調することもある。
- [初出の実例]「あし懸三とせたらずに、利の銀斗弐百貫目余り出しける也」(出典:浮世草子・好色二代男(1684)八)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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