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デジタル大辞泉
「中国哲学」の意味・読み・例文・類語
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中国哲学
ちゅうごくてつがく
Chinese philosophy
政治理念と人間の実践倫理 (礼や孝) を中核とする「儒教」と,中国化した「仏教」 (たとえば,禅宗や天台宗,浄土宗など) と,古来の神仙思想を宗教化した「道教」とのいわゆる三教が,中国思想を構成する大思潮である。「中国哲学」の名称は,近代になって欧米の哲学の形にならって言いだされたものであり,用語例からみると,儒教あるいは儒教を中国思想の中心と考える見方から構成した哲学史を呼ぶ場合が多い。ところが,儒学 (とりわけ儒教の経学) が欧米でいう「哲学」に相当するか否かを疑問視する学者も出たり,他方,儒教にも仏教,道教からの影響が次第にみてとれるようになり,この三教の総合的学際的研究の必要性が知られるようになるに従って,現在では「中国哲学」の名を避けて「中国思想」の名が用いられる傾向にある。
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ちゅうごくてつがく【中国哲学 Zhōng guó zhé xué】
中国では文化の担当者が政治家・官吏であったため,学問が現実生活の必要に密着しすぎ,理論としての体系を構成することが不十分であった。哲学もまたその例外ではなく多くの場合,道徳学・政治学の域にとどまることが多かった。
[古代]
孔子以前の文献としては《詩経》と《書経》があるが,そこには天が人格神・超越神として現れている。孔子はこの天を非人格化し内在化して,これを道とよんだ。それは人間の歩むべき道であり,具体的には仁義礼智を始めとする道徳であった。
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