中央(読み)チュウオウ

デジタル大辞泉 「中央」の意味・読み・例文・類語

ちゅう‐おう〔‐アウ〕【中央】

距離・場所・順序などが、どの端からも等しく離れていること。中心。まんなか。「町の中央にある公園」「中央値」
ある組織や機関の中で、最も重要な機能をになっているところ。中枢。「中央に意見を具申する」「党の中央
中央官庁の置かれている土地。首都。「行政機関中央に集中する」⇔地方
[類語]真ん中中心まん真ん中ど真ん中正中せいちゅう中点しんセンターただなかまっただなかあいだ

ちゅうおう【中央】[東京都の区]

東京都23区の一。昭和22年(1947)日本橋・京橋の両区が合併して成立。銀座日本橋などの繁華街、兜町かぶとちょうの株屋街などがある。人口12.3万(2010)。

ちゅうおう【中央】[山梨県の市]

山梨県中部にある市。甲府盆地の南部に位置し西端を釜無川が、中部を笛吹川が流れる。トウモロコシ、ナス、トマトなどの栽培が盛ん。平成18年(2006)2月に豊富村・玉穂町・田富町が合併して成立。人口3.1万(2010)。

ちゅうおう【中央】[熊本市の区]

熊本市の区名。市域の中心に位置し、熊本城水前寺公園がある。

ちゅうおう【中央】[浜松市の区]

静岡県浜松市の区名。人口の大半が暮らす市南部を占める。商工業が盛ん。令和6(2024)年、中・東・西・南の各区と北区三方原地区が統合されて成立。

ちゅうおう【中央】[大阪市の区]

大阪市の区名。平成元年(1989)東区と南区が合併して発足。船場の商業地、道頓堀川付近の歓楽街、官庁街などがある。

ちゅうおう【中央】[神戸市の区]

神戸市の区名。生田いくた区と葺合ふきあい区とが昭和55年(1980)合併して成立。

ちゅうおう【中央】[札幌市の区]

札幌市の区名。政令指定都市となった昭和47年(1972)成立。

ちゅうおう【中央】[福岡市の区]

福岡市の区名。商業街博多に対する城下町福岡の地。

ちゅうおう【中央】[千葉市の区]

千葉市の区名。市の中心部と蘇我そが、浜野などを含む。

ちゅうおう【中央】[さいたま市の区]

さいたま市の区名。市域の中心に位置し、さいたま新都心がある。旧与野市にあたる地域。

ちゅうおう【中央】[新潟市の区]

新潟市の区名。JR新潟駅があり、駅付近は繁華街が発達している。

ちゅうおう【中央】[相模原市の区]

相模原市の区名。区役所や市立図書館などの公共施設が多い。

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精選版 日本国語大辞典 「中央」の意味・読み・例文・類語

ちゅう‐おう‥アウ【中央】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. まんなか。ただなか。中心。
      1. (イ) 位置がまんなかであること。
        1. [初出の実例]「眷属猶如雨、遮那坐中央」(出典:性霊集‐一(835頃)遊山慕仙詩)
        2. 「テンノ chùuǒ(チュウワウ)」(出典:日葡辞書(1603‐04))
        3. [その他の文献]〔詩経‐秦風・蒹葭〕
      2. (ロ) 時間的な中間。また、中途。
        1. [初出の実例]「可披露之由兼約諾大館之上者、中央非披露也」(出典:建内記‐正長二年(1429)七月二〇日)
    2. 中心となる枢要な位置。たいせつな役目。また、その位置・役目にあるもの。枢軸。
      1. [初出の実例]「然るに此品に至るといふは、当道の中央(チウワウ)にて〈略〉、心をさとす処也」(出典:評判記・色道大鏡(1678)五)
      2. 「中央には俺から云っとく」(出典:女猿(1948)〈田中千禾夫〉二)
    3. 考えや行動がかたよっていないこと。中正。中庸。
      1. [初出の実例]「例の老のくり言ながら詩の妙処は其中央(チウワウ)にあらんのみ」(出典:授業編(1783)七)
    4. 首府。首都。また、政府。
      1. [初出の実例]「だが、そりゃあ中央(チウオウ)の命令でせう?」(出典:真理の春(1930)〈細田民樹〉島の噴煙)
  2. [ 2 ]
    1. [ 一 ] 東京都二三区の一つ。昭和二二年(一九四七)日本橋・京橋の両区が合併して成立。隅田川下流の右岸にある。室町から日本橋・銀座を経て新橋にかけては百貨店、専門店、銀行などが並ぶ商業地区で、築地には海産物問屋・中央卸売市場、兜(かぶと)町には東京証券取引所があり、隅田川の河口に東京港晴海埠頭がある。千代田区とともに東京の都心部を形成する。
    2. [ 二 ] 札幌市の行政区の一つ。昭和四七年(一九七二)成立。市の中心部から円山(まるやま)の一帯を含む。
    3. [ 三 ] 福岡市の行政区の一つ。昭和四七年成立。市の中心部を占め、大濠公園がある。
    4. [ 四 ] 神戸市の行政区の一つ。昭和五五年(一九八〇)葺合区と生田区が合区して成立。市の政治・経済の中心地で、海上に人工島のポートアイランドがある。
    5. [ 五 ] 大阪市の行政区の一つ。平成元年(一九八九)東区と南区が合区して成立。大阪城公園がある。
    6. [ 六 ] 千葉市の行政区の一つ。平成四年(一九九二)成立。市の中心から千葉港を含む。
    7. [ 七 ] さいたま市の行政区の一つ。平成一五年(二〇〇三)成立。市域の中心に位置し、さいたま新都心がある。

中央の補助注記

色葉字類抄」には「中央 チウヤウ」とある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「中央」の意味・わかりやすい解説

中央(区)
ちゅうおう

東京都区部の中央、東は隅田川(すみだがわ)、南は東京湾に臨む区。1947年(昭和22)京橋・日本橋の2区が合併して中央区となる。区名のように区部の中央にあり、千代田・港の2区とともに都心部を形成している。旧区名が示すように低地で川や堀割が多く、橋が多く架けられていた。江戸初期、現在の浜町―江戸橋―京橋を結ぶあたりに海岸線があり、多くが浅海であった。1603年(慶長8)ごろから埋立てが始まり、神田山(千代田区駿河台(するがだい))を切り崩した土で豊島洲崎(としますさき)が埋め立てられ、浜町以南から南新橋までが造成された。常盤(ときわ)橋付近が、初期の江戸湊(みなと)であったが、平(ひら)川を延長して日本橋川を開き、日本橋、京橋、銀座地区を整備して町屋とした。1601年金座が本町(ほんちょう)1丁目(現在の日本銀行本店所在地)に置かれ、1612年駿府(すんぷ)の銀座を京橋以南の地に移し、銀座ができて、新両替(しんりょうがえ)町または銀座町ともよばれた。日本橋を中心に江戸の経済が動き、問屋街は旧奥州街道沿いに発展し、本町、室(むろ)町、日本橋のほか横山町の小間物など問屋街が続いていた。多くの堀割には河岸(かし)があり、全国からの物資が運ばれた。明治初年には築地(つきじ)に外国人居留地が開かれ、文明開化の先駆をなした。

 銀座は1872年(明治5)の大火焼失を契機として、1877年れんが造の不燃建築街に生まれ変わり、商業の中心地となった。その後、日本橋付近から銀座にかけて三越(みつこし)、東急(旧、白木屋(しろきや))、高島屋、松屋、松坂屋などのデパートが建ち並ぶようになり(東急日本橋店は1999年閉店、松坂屋銀座店は2013年閉店)、現在、老舗(しにせ)の専門店とともに商店街を形成している。一方、日本橋本石(ほんごく)町・室町には日本銀行本店をはじめ銀行の本店や支店などがあり、兜町(かぶとちょう)は証券取引所を囲んで株屋の街となっている。江戸時代、日本橋にあった卸売市場は、関東大震災後、南の築地へ移転した。

 第二次世界大戦後の自動車時代を迎えて堀割の多くは埋め立てられ道路にかわった。現在は総武(そうぶ)本線、京葉線などのJR各線や、東京地下鉄銀座線・日比谷(ひびや)線・丸ノ内線・有楽町(ゆうらくちょう)線・東西線・半蔵門線、都営地下鉄浅草線・新宿線・大江戸線が通じる。江戸時代、五街道の起点となった日本橋には日本国道路原標があり、現在も国道1号、4号、6号、14号、15号、17号、20号の起点となっている。ほかに首都高速道路都心環状線、1号上野線、6号向島線、9号深川線などが通じている。

 佃煮(つくだに)で知られる佃島(現、佃1丁目)は隅田川河口の三角州で、摂津(せっつ)(大阪府)佃村から移った漁民の居住地だった所。その北に接する石川島(現、佃1~2丁目)は幕末に造船所が立地し、石川島造船所として、1939年(昭和14)深川区(現、江東区)豊洲へ移転するまで続いた。第二次世界大戦後も石川島播磨(はりま)重工業(現、IHI)の佃工場があったが、1979年(昭和54)閉鎖された。跡地は再開発(1982年計画決定、1986年着工)が実施され、超高層住宅が建ち並ぶ「大川端リバーシティ21」となり、東京のウォーターフロント開発の先駆けとなった。佃島の沖合いに月島、晴海(はるみ)、豊海(とよみ)が埋め立てられ、東京港の一部となっている。

 区域には、潮入り池を中心とする回遊式臨海庭園の浜離宮恩賜庭園特別名勝および特別史跡)、筑後(ちくご)(福岡県)の久留米(くるめ)藩主有馬(ありま)氏が国元から勧請(かんじょう)した水天宮(すいてんぐう)、桃山風建築の歌舞伎座(かぶきざ)(2013年歌舞伎座と歌舞伎座タワーの複合施設竣工(しゅんこう))、インド仏教様式伽藍(がらん)の築地本願寺、跳橋(はねばし)形式で隅田川に架かる勝鬨橋(かちどきばし)(現在は開閉されていない)、佃島の住吉神社などがある。面積10.21平方キロメートル(一部境界未定)、人口16万9179(2020)。

[沢田 清]

『『中央区史』全3巻(1958・中央区)』『『図説中央区史』(1998・中央区)』



中央(市)
ちゅうおう

山梨県中部にある市。甲府盆地(こうふぼんち)のほぼ中央部に位置する。2006年(平成18)中巨摩(なかこま)郡玉穂町(たまほちょう)、田富町(たとみちょう)、東八代(ひがしやつしろ)郡豊富村(とよとみむら)が合併して市制施行、中央市となる。市名は県のほぼ中央部に位置することによる。東は甲府市、北は昭和町に、西は南アルプス市に、南は市川三郷(いちかわみさと)町に接する。市域の中央を笛吹川(ふえふきがわ)が南西流し、南アルプス市境を南流する釜無川(かまなしがわ)とに挟まれた笛吹川の右岸は沖積平野、同左岸は御坂(みさか)山地の北麓丘陵地と分かれている。西部をJR身延(みのぶ)線が縦貫し、笛吹川に沿って国道140号線が通じ、北東端部を中央自動車道がかすめる。

 釜無川はかつて現流路より東方を流れ、乙黒(おとぐろ)付近で笛吹川に合流していたとされる。このため笛吹川右岸一帯は釜無・笛吹両川の氾濫原となり、治水が急務であった。戦国期、武田信玄による釜無川の堤構築(いわゆる信玄堤)はその一環で、江戸時代初頭にかけて流路が付け替えられ、現在の流路に近い姿となった。1731年(享保16)には代官伊沢弥三右衛門によって鎌田川(かまだがわ)(笛吹川支流)の瀬替が行われ、このころにほかの諸支流の工事も実施されたとみられる。その後、笛吹川右岸一帯は肥沃(ひよく)な水田地帯となった。1980年(昭和55)国立山梨医科大学(現、山梨大学医学部)が開設され、文教地区化。また精密機械工業の企業などが進出し、住宅も増えて甲府市の近郊都市化が進んでいる。

 遺跡の残らなかった右岸平野と異なり、左岸丘陵上には旧石器時代‐弥生(やよい)時代の弥二郎(やじろう)遺跡、縄文時代‐古墳時代まで続く高部宇山平(たかべうやまだいら)遺跡など、遺跡が数多く分布。5世紀の帆立貝形の前方後円墳、王塚古墳(おうづかこふん)がある。丘陵上は大正年間から桑畑で占められ、養蚕が主体であったが、近年は果樹、野菜栽培に転換している。面積31.69平方キロメートル、人口3万1216(2020)。

[編集部]



中央(熊本県)
ちゅうおう

熊本県中部、下益城(しもましき)郡にあった旧町名(中央町(まち))。現在は美里町(みさとまち)の西部を占める地域。旧中央町は1955年(昭和30)中山、年禰(としね)の2村が合併して中央村誕生、1975年町制施行。2004年(平成16)砥用町(ともちまち)と合併、美里町となる。旧町域は、熊本県のほぼ中央に位置し、名称もこの地理的位置(中央)にちなむ。緑川支流の釈迦院(しゃかいん)川が流れ、国道218号、443号が通じる。北半域を占める低山地系の砥用盆地と南半域の九州山地北部とからなり、この対照は土地利用面でも、北半域の米麦、メロン、養鶏、南半域のミカン、クリ、茶、育成牛となって現れている。森林資源は両域とも恵まれている。注目すべきことは、盆地底をほぼ東西に走る国道218号沿いに立地している縫製などの繊維製品工場の進出と、南端の五木五家荘県立自然公園(いつきごかのしょうけんりつしぜんこうえん)指定地区から、さらにそれに南接する「西の高野山(こうやさん)」ともよばれる釈迦院(八代市泉町柿迫(かきざこ))までを結ぶ「釈迦院御坂(みさか)の石段」の再建とである(現在、御坂遊歩道として復元整備された石段は3333段)。いずれも町域振興の主柱として行われた。

[山口守人]


中央(岡山県)
ちゅうおう

岡山県中央部、久米郡(くめぐん)にあった旧町名(中央町(ちょう))。現在は美咲町(みさきちょう)中部を占める地域で、吉備(きび)高原上の農山村。1955年(昭和30)加美(かみ)町と打穴(うたの)、三保(みほ)、大垪和(おおはが)の3村が合併して成立。2005年(平成17)旭(あさひ)、柵原(やなはら)2町と合併して美咲町となった。中心集落は亀甲(かめのこう)。地域の中央をJR津山線、国道53号が南北に走る。高原上にあるが、吉井川、旭川水系の小河川流域には耕地が開け、米作のほか野菜・タバコ栽培、林業が行われる。二上(ふたかみ)山(689メートル)の山頂近くに高野山(こうやさん)準別格本山両山寺(りょうざんじ)があり、旧盆には山伏行事の護法(ごほう)祭(国選択無形民俗文化財)が行われる。

[由比浜省吾]

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百科事典マイペディア 「中央」の意味・わかりやすい解説

中央[区]【ちゅうおう】

東京都の特別区。1947年日本橋京橋両区が合併して成立。隅田川最下流西岸にあたり,千代田・港両区とともに都心部を形成。室町,日本橋,京橋,銀座を結ぶ中央通りは銀行,商社,百貨店,高級専門店が立ち並び,江戸時代の町屋の伝統を継ぐ都内随一の商業地区を形成してきた。北部に横山町人形町両国水天宮,中東部に霊岸島永代橋,西部に数寄屋橋跡がある。築地は魚河岸,兜町は証券街で知られ,勝鬨(かちどき)橋,佃(つくだ)大橋で結ばれる月島,佃島晴海は工場地区として発展した。歌舞伎座浜離宮庭園,明治座などがある。総武本線,京葉線が通じるほか,地下鉄銀座線,丸ノ内線,有楽町線,都営地下鉄大江戸線などが縦横に通じる。また晴海埠頭や,成田国際空港への連絡口である箱崎町の東京シティエアターミナルがある。10.21km2。12万2762人(2010)。
→関連項目八丁堀

中央[区]【ちゅうおう】

兵庫県神戸市の区。1980年生田(いくた),葺合(ふきあい)の両区が合区して成立。1867年神戸開港以来の行政,経済,文化の中心地で,北部の六甲山地と南部の山麓,海岸部に分かれる。山地には再度山,諏訪山,布引の滝,布引ハーブ園などがあり,新神戸ロープウェーが通じる。山麓は山手と呼ばれ,JR山陽新幹線新神戸駅,北野町の異人館街,生田神社,兵庫県庁,大倉山公園があり,市営地下鉄山手線が通じる。区域の中央部をJR東海道本線,阪急神戸線,阪神本線,神戸高速鉄道,市営地下鉄海岸線が東西に結び,三宮(さんのみや)駅は接続する一大ターミナル。鉄道以南は浜手と呼ばれ,元町通り,三宮センター街,地下街のさんちかタウンなどの繁華街や市役所のある旧居留地地区を中心に商業地区を形成している。西部には湊川神社,神戸駅,ハーバーランド,川崎造船所,東部には東部新都心(HAT神戸)が立地。南部の海岸は神戸港の中枢施設である中突堤,メリケンパーク,新港突堤が並び,沖合には人工島ポートアイランドが海上都市として建設され,神戸新交通ポートライナーが通じる。1995年1月の兵庫県南部地震では死者239人,倒壊・焼失家屋1万3099戸という大きな被害をうけた。2006年2月にポートライランド沖合に神戸空港が開港。それに伴いポートライナーも延伸した。28.97km2。12万6393人(2010)。

中央[区]【ちゅうおう】

大阪府大阪市中央部の区。1989年に東(ひがし),南(みなみ)の両区が合区して成立。古代から政治,経済,文化の中心地で,東部の上町台地と西部の平坦地に分かれる。北西部の船場(せんば)地区は経済の中枢で,御堂筋東西両本願寺の別院があり,北浜道修(どしょう)町などに金融機関,企業本社が並ぶ。北東部の大坂城周辺は大阪府庁などがある官庁街で,難波宮跡(難波京),大阪ビジネスパークがある。南西部の心斎橋筋道頓堀千日前難波にかけての地区は,〈ミナミ〉と呼ばれる大阪の代表的繁華街で,アメリカ村やヨーロッパ村があり,道頓堀川東寄りに日本(にっぽん)橋が架かる。南東部の谷町,高津などには,近世の上方文化にまつわる史跡や寺社が多く,また国立文楽劇場がある。北端に京阪本線,東端に大阪環状線,南端に近鉄大阪線,区内を縦横に阪神高速道路,市営地下鉄各線が通じる。8.87km2。7万8687人(2010)。
→関連項目東[区]

中央[区]【ちゅうおう】

新潟市北部を占める区。経済と交通の中心地。新潟県庁,新潟市役所がある。2007年4月,新潟市が政令指定都市となり,秋葉区,区,江南区,西蒲区,西区,区,区とともに区設置。中心を信濃川が流れ,北部は日本海に面する。日本海東北自動車道,北陸自動車道,磐越自動車道,国道7号線,8号線,上越新幹線信越本線などが通じる。信濃川河口の新潟港から佐渡などへの航路があり,南部に鳥屋野潟,ワールドカップ会場となった新潟スタジアム(東北電力ビッグスワン)や新潟大学白山公園がある。37.75km2。18万537人(2010)。

中央[区]【ちゅうおう】

熊本市中央部を占める区。2012年4月,熊本市が政令指定都市となり,区,西区,区,区とともに区設置。区域を白川が貫流し,北側は熊本城や行政機関・商業施設が集中する熊本市の中心市街地をなす。また南側には多くの教育機関が立地し,南東部の水前寺周辺には県庁や成趣園がある。西部をJR九州新幹線や鹿児島本線が,南東部をJR豊肥本線がかすめ,北部には熊本電鉄が通じるほか,市電が四方へ通じている。また交通センターもあり,近距離のみならず中長距離バスの一大拠点ともなっている。25.45km2。18万4353人(2010)。

中央[区]【ちゅうおう】

相模原市中央部にある区。2010年4月,相模原市が政令指定都市となり,区,区とともに区設置。南部に相模川が,北端には境川が流れ,ほぼ東西を横浜線と国道16号線が,南北を相模線と国道129号線が平行して走る。北部には横浜線に沿うように米軍相模総合補給廠があり,返還に向けた取り組みが進む。相模原駅周辺には相模原市役所があり,行政の中心をなす。36.87km2。26万6988人(2010)。

中央[町]【ちゅうおう】

岡山県中部,久米郡の旧町。吉備(きび)高原北東部と津山盆地南部を占め,タバコ栽培,乳牛・和牛の飼育が行われる。主集落は津山線に沿う亀甲(かめのこう)。2005年3月久米郡町,柵原町と合併し町制,美咲町となる。72.08km2。7369人(2003)。

中央[区]【ちゅうおう】

福岡県福岡市中央部の区。1972年区制。近世,黒田藩52万石の城下町として発展。1960年ころから天神(てんじん)都心地区に官公庁,銀行,商社,報道機関などが急激に集中し,西日本最大の中枢管理機能が集積。デパート,商店街の集中も進む。北部の博多港には穀物専用施設をもつ須崎埠頭がある。西部には福岡城跡舞鶴公園や大濠(おおほり)公園,市立動物園のある南公園,金印を所蔵する福岡市美術館などがある。北西部には西公園,福岡ドーム,人工海浜がある。15.40km2。17万8429人(2010)。

中央[区]【ちゅうおう】

千葉県千葉市中央部の区。1992年区制。総武本線,京葉線,外房線,内房線,京成千葉線・千原線,千葉都市モノレールが通じる交通要地である。JR千葉駅周辺は県庁・市役所などの官公庁や金融機関など中枢機能の集積地区。都川河口には特定重要港湾千葉港があり,湾岸埋立地はJFEスチール東日本製鉄所,東電火力発電所などが立地する京葉工業地域で,市の製造品出荷額の41%(2003)を占めている。また,千葉ポートタワー千葉ポートアリーナ,青葉の森公園,千葉公園や県立美術館があり,市民の憩いの場となる。千葉氏ゆかりの亥鼻(いのはな)城跡には郷土博物館がある。44.69km2。19万9364人(2010)。

中央[区]【ちゅうおう】

北海道札幌市中央部の区。1972年区制。1871年,開拓使庁が最初に手がけた地域で,碁盤目状の区画や都市機能配置もほぼ現在に引き継がれ,東西1.5km,幅105mの大通公園を境に北部は道庁などの官公庁や銀行・商社などが,南部には商店街の狸小路や薄野(すすきの)の歓楽街がある。区内には旧札幌農学校演武場の時計台や,赤レンガで知られる道庁旧本庁舎,八窓庵・豊平館(中島公園内)など洋風建築の遺構も多い。函館本線,札沼線,市営地下鉄が通じるほか,中央部から西南部へ市電が走る。北海道大学農学部付属植物園,円山(まるやま)公園などがある。46.42km2。22万189人(2010)。

中央[区]【ちゅうおう】

埼玉県さいたま市の中央部を占める区。2003年区制。旧与野市とさいたま新都心の西側部分からなる。埼京線,新大宮バイパスが通じる。さいたまスーパーアリーナなどの新都心施設やさいたま芸術劇場がある。8.39km2。9万6055人(2010)。

中央[町]【ちゅうおう】

熊本県中央部,緑川の支流流域を占める下益城(しもましき)郡の旧町。米作のほかメロン,茶,葉タバコ,花卉(かき)を栽培。養蚕,畜産も盛ん。2004年11月下益城郡砥用町と合併し町制,美里町となる。41.71km2。5221人(2003)。

中央[市]【ちゅうおう】

山梨県中央部,甲府盆地の南端に位置する市。中央を笛吹川が南流する。2006年2月,東八代郡豊富村,中巨摩郡玉穂町,田富町が合併し市制。JR身延線,国道140号線,358号線が通じる。31.69km2。3万1322人(2010)。

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改訂新版 世界大百科事典 「中央」の意味・わかりやすい解説

中央[市] (ちゅうおう)

山梨県中央部の市。2006年2月田富(たとみ)町,玉穂(たまほ)町と豊富(とよとみ)村が合体して成立した。人口3万1322(2010)。

中央市北西部の旧町。旧中巨摩(なかこま)郡所属。1968年町制。人口1万7267(2005)。甲府盆地南部に位置し,南を笛吹川,西を釜無川が流れ,町の南端で合流する。水田のひろがる典型的な農業地帯で,米作,野菜栽培,養鶏が盛んであるが,旧甲府市の近郊にあるため,近年都市化が進み,人口も増加している。JR身延線が通じ,東花輪駅がある。

中央市北部の旧町。旧中巨摩郡所属。1985年町制。人口1万0787(2005)。甲府盆地南部に位置し,南境を笛吹川が西流する。米麦作,養蚕を主体とする農業の盛んな地域であったが,甲府市近郊に位置するため近年は都市化が進展し,農業も野菜や果樹の栽培,畜産を主とする都市近郊型へと変化している。住宅団地も建設され,北部に造成された国母工業団地を中心に工業生産も伸びている。下河東地区に国立山梨医科大学(現,山梨大学医学部)がある。永源寺の木造聖観音立像,観盛院の木造薬師如来座像は重要文化財に指定されている。JR身延線が通じる。

中央市南部の旧村。旧東八代郡所属。人口3596(2005)。北部は笛吹川南岸の沖積地,中部は曾根丘陵,南部は御坂山地よりなり,中央部を笛吹川の支流浅利川が北流する。傾斜地は桑園,低地は水田に利用されてきたが,近年,傾斜地は野菜,果樹栽培に転換している。丘陵地では縄文~弥生時代の土器が出土し,多くの古墳も存在。鎌倉時代の弓の名人浅利与市の館跡と墓地がある。
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中央(熊本) (ちゅうおう)


中央(岡山) (ちゅうおう)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「中央」の意味・わかりやすい解説

中央
ちゅうおう

岡山県中部,美咲町中部の旧町域。津山盆地南西部から吉備高原にまたがる。 1955年加美町と三保村,打穴 (うたの) 村,大垪和 (おおはが) 村の3村が合体して中央町が成立。 2005年町,柵原町と合体して美咲町となった。農林業が主産業で,吉備高原ではタバコの栽培が行なわれる。 JR津山線亀甲駅付近が中心集落。二上山頂の両山寺の護法祭は厄よけ,豊年祈願の奇祭で知られ国の重要無形民俗文化財に指定。一部は吉備清流県立自然公園に属する。

中央
ちゅうおう

熊本県中部,美里町西部の旧町域。熊本平野の南東端,および九州山地の北麓にあたる。 1955年中山村と年禰 (としね) 村が合体して中央村となり,1975年町制。 2004年砥用町と合体して美里町となった。かつては養蚕が盛んで県内有数の繭生産量を誇ったが,近年は米作のほか施設園芸,畜産が主産業。一部は五木五家荘県立自然公園に属する。

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日本の企業がわかる事典2014-2015 「中央」の解説

中央

正式社名「中央株式会社」。英文社名「CHUOH Co., Ltd.」。倉庫・運輸関連業。昭和23年(1948)「中央麻袋株式会社」設立。同42年(1967)現在の社名に変更。本社は東京都墨田区東向島。倉庫会社。衣料品・雑貨メーカーなどの物流業務を受託。物品の仕分け・梱包・発送管理などを行う。

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普及版 字通 「中央」の読み・字形・画数・意味

【中央】ちゆうおう(あう)

まんなか。〔荘子、天下〕我、天下の中央を知る。燕の北、越の南、是れなり。

字通「中」の項目を見る

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