丸裸（読み）マルハダカ

デジタル大辞泉

まる‐はだか【丸裸】

１ からだに何もつけていないこと。あかはだか。まっぱだか。すっぱだか。《季 夏》
２ 自分のからだのほかは、全然所有物のないこと。無一物。「焼け出されて丸裸になる」
３ （比喩的に）木の葉が全部落ちてしまった状態。また、枝を切られて幹だけの状態。
４ （比喩的に）すっかりさらけ出すこと。または、さらけ出されること。「プライベートを丸裸にされる」
[類語]（1）裸・裸体らたい・裸身らしん・裸形らぎょう・全裸ぜんら・赤裸せきら・真っ裸・素っ裸・ヌード・半裸／（2）無一文むいちもん・無一物むいちもつ・身み一つ・すってんてん・文無し・裸一貫・身すがら・おけら・素寒貧

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

まる‐はだか【丸裸】

1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 「まる」は接頭語 )
2. ① 身につけているすべてのものをとってからだをあらわすこと。また、そのさま。まっぱだか。すっぱだか。あかはだか。《 季語・夏 》
   1. [初出の実例]「Marufadacani(マルハダカニ) ナル」(出典：日葡辞書（1603‐04）)
3. ② 家財などをとられたり、焼いてしまったりして何もない状態。無一物。
   1. [初出の実例]「こなたと私と致いて捕らへまして、御太刀の事は扨置、きやつを丸裸に致いて遣りませう」(出典：虎寛本狂言・真奪（室町末‐近世初）)
4. ③ 草木などがなくなって下地が現われているさま。木の葉が全部落ちてしまった状態。
   1. [初出の実例]「何れも丸裸体(マルハダカ)になって、黄色に染った葉の僅少ばかりが枝にしがみ着いて居るばかり」(出典：空知川の岸辺（1902）〈国木田独歩〉二)

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