丹南藩(読み)たんなんはん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「丹南藩」の意味・わかりやすい解説

丹南藩
たんなんはん

河内(かわち)国(大阪府)丹南郡ほかを領有した譜代(ふだい)大名高木氏の藩。陣屋は同郡丹南(堺(さかい)市美原(みはら)区)。1623年(元和9)大坂定番高木正次(まさつぐ)が丹南郡内に1万石を受けて立藩。1633年(寛永10)2代正成(まさなり)のとき3000石を加増されたが、35年3代正弘が弟両人に分与してふたたび1万石。領地の一部は1699年(元禄12)下野(しもつけ)国(栃木県)足利(あしかが)郡内に、1758年(宝暦8)丹北、志紀郡内に移された。1871年(明治4)廃藩により丹南県、堺県を経て大阪府となる。

藤本 篤]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル大辞泉プラス 「丹南藩」の解説

丹南藩

河内国丹南村(現:大阪府堺市美原区、松原市付近を領有した譜代藩。徳川家康秀忠に仕えた高木正次が元和年間に立藩。以後幕末まで高木氏が藩主をつとめた。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android