主帥(読み)シュスイ

デジタル大辞泉 「主帥」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐すい【主帥】

軍隊主将
律令制で、軍団部隊長。
律令制で、衛府えふの下級職員。

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精選版 日本国語大辞典 「主帥」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐すい【主帥】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 軍隊を統率するもの。主将。
    1. [初出の実例]「帝堯の、天下の人の才知に主帥たる所は、人不知也。終に天下をも子に伝へずして賢にゆづり給ふは、遜譲の大なるもの也」(出典:集義和書(1676頃)一四)
    2. [その他の文献]〔魏志‐東夷伝・韓〕
  3. 令制の軍団で、部隊長のこと。隊正(五〇人の隊長)・旅帥(一〇〇人の隊長)・校尉(二〇〇人の隊長)のこと。
    1. [初出の実例]「主帥以上。当色統領。不参雑〈謂。主帥者。隊正以上挍尉以下也〉」(出典:令義解(718)軍防)
  4. 行幸の際、天皇の護衛隊の隊長。五〇人以上の部隊の長。〔令義解(718)〕
  5. 令制で衛府(衛門・衛士・兵衛など)の下級職員。〔令義解(718)〕
  6. 左右馬寮の下級職員で官馬の飼育にあたる馬部のうち、当番の者。〔令義解(718)〕

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普及版 字通 「主帥」の読み・字形・画数・意味

【主帥】しゆすい

将軍。〔三国志、魏、東夷、韓伝〕其の俗、綱紀(かうき)少なく、國邑にりと雖も、邑雜居し、善く相ひ制する能はず。拜の禮無し。

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