久井[町](読み)くい

百科事典マイペディア 「久井[町]」の意味・わかりやすい解説

久井[町]【くい】

広島県南東部,御調(みつぎ)郡の旧町。大部分吉備(きび)高原の丘陵性山地をなす。米作が主で,酪農養鶏も行われる。家具製造,プラスチック加工などの工場もある。久井岩海(天然記念物)がある。2005年3月賀茂郡大和町,豊田郡本郷町と三原市へ編入。62.17km2。5628人(2003)。

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世界大百科事典 第2版 「久井[町]」の意味・わかりやすい解説

くい【久井[町]】

広島県南東部,御調(みつぎ)郡西部の町。人口5820(1995)。世羅台地南部に位置し,芦田川支流の御調川上流域,沼田(ぬた)川支流の仏通寺川,徳良川上流域を占める。台地上にあるため農業用水が不足し,町内に吉田大池など1000ヵ所以上の溜池がある。近世以降,牛市は日本三大市場の一つとして知られ,宿場としても栄えた。米作を中心に酪農,養鶏を行い,近年は高冷地を利用した野菜の抑制栽培カーネーションなどの花卉栽培が盛んで,ニシキゴイのせり市場もある。

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