デジタル大辞泉
「九十九島」の意味・読み・例文・類語
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くじゅうく‐しまクジフ‥【九十九島】
- 長崎県、北松浦半島の西岸沿いに散在する島々の総称。大小二〇〇余の小島からなり、真珠・ハマチ養殖がさかん。西海国立公園の一部。
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九十九島
くじゆうくしま
北松浦郡鹿町町の江迎湾より南の佐世保湾口の高後崎までの約二五キロにわたる沿岸に分布する大小一七〇余の島嶼群。西海国立公園のうち。多島密度としては日本有数とされ、典型的なリアス海岸が続く。鹿町町・小佐々町の島々を北九十九島、佐世保市域の島々を南九十九島という。常住島は佐世保市の黒島・高島、ほかは無人島で、架橋されている島は小佐々町の前島・鼕泊島のみ。天正三年(一五七五)七月一八日、上京の途にある島津家久は平戸を出船して「九十九島」を過ぎて五島に向かい、福田・長崎(現長崎市)方面に赴いている(「島津家久上京日記」旧記雑録)。
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九十九島 (くじゅうくしま)
長崎県北部の佐世保港外から,北松浦半島の西海岸に沿って北へ約25kmにわたって点在する島嶼群。浸食された第三紀層の丘陵が沈水してできたもので,中ほどにある佐々川河口で南九十九島と北九十九島に分けられる。南九十九島には形に妙をえた約90の小島が狭い海面に分布し,北九十九島には比較的大きい約115の島が散在する。島は常緑樹におおわれ,濃い緑を水面に映す様は美しい。1927年大阪毎日新聞社が読者投票で選んだ新日本百景の第1位になった。その後,戦時色が強まり,佐世保軍港の要塞区域となったため,観光地としてクローズアップされたのは第2次大戦後であった。多島海の自然美によって,平戸島,五島列島などとともに1955年西海国立公園に指定された。観光は佐世保市の鹿子前(かしまえ)から出る島巡り遊覧船を利用するか,同市西郊の弓張(ゆみはり)岳や同市の旧小佐々町の冷水(ひやみず)岳の展望台から遠望するのがよい。
執筆者:竹内 清文
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九十九島【くじゅうくしま】
長崎県北部,北松浦半島の西岸に散在する大小170余の島々。第三系の砂岩,ケツ岩からなり,海食棚が発達,松におおわれる。西海国立公園に属し,平戸島の川内(かわち)峠,佐世保市の牽牛(けんぎゅう)崎,鵜渡越(うどごえ),弓張岳,石岳などからの展望が美しく,佐世保,平戸から遊覧船も出ている。
→関連項目北松浦半島|小佐々[町]|佐世保[市]|鹿町[町]
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九十九島
つくもじま
長崎県南東部,島原湾に浮かぶ島嶼群。島原市に属する。寛政4(1792)年の眉山(819m)の崩壊(→雲仙岳眉山崩壊)により形成され,火山砕屑物からなる。地層は軟弱な安山岩で波食を受けやすく,かつて 59島あったが,16島に減少した。「島原松島」とも呼ばれる景勝地。なお,長崎県北松浦半島西岸にある九十九島は「くじゅうくしま」と呼ぶ。
九十九島
くじゅうくしま
長崎県北西部,北松浦半島の西岸に散在する小島群。高島 (佐世保市) など若干の有人島があるが,多くは無人島。西海国立公園の中心をなす景勝地で,佐世保市鹿子前 (かしまえ) と平戸港を結ぶ観光船などによる観光客が多い。佐世保市の弓張岳,烏帽子岳,石岳展望台などからの眺望は特に美しい。なお,有明海の島原市沿岸にある九十九島は「つくもじま」と呼ぶ。面積 8.44km2。
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九十九島
長崎県佐世保市、北松浦半島の西側に位置する島嶼群。リアス式海岸の景勝地。旧鹿町町、旧小佐々町の町域にある島々を「北九十九島(くじゅうくしま)」、佐世保の中心地に近い島々を「南九十九島」と呼ぶ。実際の島の数は、有人・無人あわせて208島とされる。
九十九(つくも)島
長崎県島原市の沖合いにある島嶼群。1792年の普賢岳噴火に伴う眉山の崩壊(「島原大変」)によって形成された、島原湾を代表する景勝地。かつては30島以上を数えたが、暗礁化や埋め立てによって数が減り、現在は10島あまりとなっている。
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出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報
世界大百科事典(旧版)内の九十九島の言及
【眉山】より
…1792年(寛政4)の大地震によって東斜面が崩壊,土砂は島原の町の南半を埋めた。元池,瓢簞(ひようたん)池などの湖沼,新山などの丘陵,さらに有明海中の九十九(つくも)島は,この地震で押し流された土砂により生じたものである。また,このとき生じた津波は対岸の肥後地方にも被害を与えた。…
【小佐々[町]】より
…現在はタイ,ブリなどの養殖漁業も行われる。沿岸一帯に浮かぶ島々は北九十九島と呼ばれ,西海国立公園に含まれる。【松橋 公治】。…
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