九服(読み)キュウフク

デジタル大辞泉 「九服」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐ふく〔キウ‐〕【九服】

中国代に、1000里四方の王畿中心に、その外500里ごとに一服として分けた九つ区域侯服甸服でんぶく男服采服さいふく・衛服・蛮服夷服いふく・鎮服・藩服はんぶくの九つをいう。九畿

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精選版 日本国語大辞典 「九服」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐ふくキウ‥【九服】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 「周礼‐夏官・職方氏」に見える、中国、古代の制度で、千里四方の王畿を中心とし、外へ五百里ごとに一服とした九つの区域をいう。中心から侯服、甸服(でんぷく)、男服、采服、衛服、蛮服、夷服、鎮服、藩服の九つ。〔呉志‐陸抗伝〕
  3. 王の九種の吉服。大裘冕(だいきゅうべん)(こんべん)(へつべん)毳冕(ぜいべん)希冕玄冕、韋弁服、皮弁服、冠弁服の九種。

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普及版 字通 「九服」の読み・字形・画数・意味

【九服】きゆうふく

九畿。

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