乾湿計(読み)カンシツケイ

デジタル大辞泉 「乾湿計」の意味・読み・例文・類語

かんしつ‐けい【乾湿計】

乾湿球湿度計

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精選版 日本国語大辞典 「乾湿計」の意味・読み・例文・類語

かんしつ‐けい【乾湿計】

  1. 〘 名詞 〙かんしつきゅうしつどけい(乾湿球湿度計)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「乾湿計」の意味・わかりやすい解説

乾湿計
かんしつけい

普通の水銀温度計と、球部をガーゼなど薄い布で包み、これを水で湿らせた温度計を組みにしたもの。前者乾球後者湿球という。乾球は気温の測定に用いる。空気が乾燥しているほど湿球からの蒸発が盛んになり、乾球と湿球の温度差が大きくなるので、乾湿計は湿度観測に使用される。測定値からは、まずスプルングの公式で蒸気圧を算出し、飽和蒸気圧に対する比から相対湿度を求める。実際には、便利な図表などを利用する。取扱いが簡便なわりに精度は悪くないが、湿球が過冷却しているときは、なかなか示度が安定しないため誤差が出やすい。風が弱いときの誤差をなくするため、小形のファンで球部に毎秒数メートル程度の風を当てる通風乾湿計が広く使用される。球部に、日射を遮る金属の筒をつけたものはアスマン通風乾湿計とよばれ、野外での観測に用いられる。

[篠原武次]


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百科事典マイペディア 「乾湿計」の意味・わかりやすい解説

乾湿計【かんしつけい】

乾湿球湿度計。2本の温度計のうち1本の球部をガーゼ程度の目のあらい薄地の布で一重に包み,湿らせ(湿球),他方はそのままとする(乾球)。湿度が低いほど蒸発が盛んで蒸発熱を吸収するため湿球の温度が下がるので,この湿球の温度と両球の示度差から湿度を求める。湿球部に通風装置を施した乾湿計は信頼のおけるもので,アスマンが考案した通風乾湿計,小型モーターで通風する百葉(ひゃくよう)箱内用のものがある。
→関連項目湿度計

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「乾湿計」の意味・わかりやすい解説

乾湿計
かんしつけい

乾湿球湿度計」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の乾湿計の言及

【湿度計】より

…相対湿度計のおもなものは乾湿球湿度計,毛髪湿度計,露点計,電気抵抗式湿度計である。
[乾湿球湿度計]
 乾湿計ともいう。同形同大の温度計を2本並べ,一方の感温部をガーゼで包んできれいな水で湿らせたものである。…

※「乾湿計」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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