予知(読み)ヨチ(英語表記)precognition

デジタル大辞泉 「予知」の意味・読み・例文・類語

よ‐ち【予知】

[名](スル)何が起こるかと前もって知ること。「異変予知する」「予知能力」
[類語]見込む見越す見計らう見積もる見極める見据える見定める見届ける予測予想予断予見勘定計算見当予期可能可能性有りポシブルポシビリティープロバビリティー将来性蓋然性公算成算心当て望み伸び代余地目算駄目で元元駄目元見込み見通し読み見極め当て目当て目安目処めど展望目標目星

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「予知」の意味・わかりやすい解説

予知
よち
precognition

超心理学用語。現在もっている知識をもとにした推論では予測不可能と思われる未来できごとをあらかじめ知ること。ESP(超感覚的知覚)を構成する一要素である。古来、多くの予言の事例が伝えられ、予知の技術として各種の占いが行われ、また日常生活のなかで偶発的に予知的体験をもったという報告も多い。

[大谷宗司]

証明

アメリカの超心理学者ラインは、将来ランダマイズrandomize(切り混(ま)ぜ)されるカードの順序をあらかじめ当てることができるかどうか実験した。そして、被験者の答がPK念力)的にカードに影響する可能性を除くため、PKの及ばないと考えられる気温の変化を実験条件に組み込む方法を用い、予知の可能性を示した。

[大谷宗司]

理論

予知現象因果律に抵触するとして困難な理論的問題を提出する。その解決のため、無意識の現在には幅がある、時間の可逆性や多次元性を仮定する、光速以上の速さをもつ粒子を仮定する、などいろいろな仮説が出されている。

[大谷宗司]

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世界大百科事典 第2版 「予知」の意味・わかりやすい解説

よち【予知 precognition】

超心理学の用語で,通常の手段では予測も推測も不能な未来の事象を正しく知ること。超感覚的知覚ESPの一型。昔から〈正夢〉など,予知を思わせる現象が知られているが,予知か偶然の一致かの判断は困難なことが多い。予知を最初に実験的に検証しようとしたのは,アメリカのラインであり,1933年のことである。当時ラインは,死後生存仮説を検討するための第1段階として,純粋テレパシー現象の実在を実験的に検証しようとしていたが,研究の進展に従い,その難しさに気がついた。

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普及版 字通 「予知」の読み・字形・画数・意味

【予知】よち

前以て知る。〔漢書、王伝上〕司威陳崇~上書して言ふ、陛下、天の洪範を奉じ、心、寶龜に合す。元命を膺受(ようじゆ)し、豫(あらかじ)め敗を知り、咸(ことごと)く兆占に應ず。是れを配天と謂ふ。

字通「予」の項目を見る

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「予知」の意味・わかりやすい解説

予知
よち
precognition; premonition

精神的心霊現象の一種で,将来起る出来事を超感覚的に知ることをさす。超心理学の研究対象の一つ。

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