事新しい(読み)コトアタラシイ

デジタル大辞泉 「事新しい」の意味・読み・例文・類語

こと‐あたらし・い【事新しい】

[形][文]ことあたら・し[シク]
今までのものと違って新しい。「―・い出品はない」
ことさらに取り上げるさま。わざとらしい。「―・く説明するまでもない」
[類語]故意わざと殊更作意作為意識的意図的計画的作為的未必の故意積極的能動的自発的わざわざ殊の外殊に好んでわざとらしいあえてせっかくとりわけ

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精選版 日本国語大辞典 「事新しい」の意味・読み・例文・類語

こと‐あたらし・い【事新】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]ことあたら〘 形容詞シク活用 〙
  2. ( 多く発言を表わす語に伴って ) わかりきっていることを初めてであるかのように行なうさま。ことさら。わざとらしい。
    1. [初出の実例]「なぞもかくことあたらしく人の問ふ我(われ)物思ふふりにしものを」(出典山家集(12C後)下)
    2. 「事あたらしき男のとひ様かな」(出典:曾我物語(南北朝頃)九)
  3. 様子が改まっている。珍しい。
    1. [初出の実例]「酒とってこいと又調に遣し、事新しくして焼塩にて飲出し」(出典:浮世草子・好色一代男(1682)八)

事新しいの派生語

ことあたらし‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

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