精選版 日本国語大辞典 「二十八宿」の意味・読み・例文・類語
にじゅうはっ‐しゅく ニジフ‥【二十八宿】
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赤道、黄道の付近で天球を28の不等な部分に分けて設けた星座。この星座を宿とよぶ。元来は、月の天球上の位置を表示するために中国で生まれたもので、その時代については周代初期(前1100ころ)といわれる。各宿でめぼしい1個の星を選び、これを距星と名づけ、これから赤道に沿って測った角距離を入宿度と称して星の位置を表したものである。これに似たものとして、インドでは昴宿(ぼうしゅく)を起点として、牛宿を抜いた二十七宿が用いられた。インドの宿は日の吉凶の迷信を伴っており、唐代に中国を経て日本にも伝わり、七曜とともに10世紀末から具注暦に記載されるようになった。月、日に宿を配し、これに迷信的な注が付加されていた。
[渡辺敏夫]
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…副葬品は楽器,銅礼器,武器,金器,玉器,漆木竹器,竹簡など7000余点があり,なかでも3層の木製の横木にかけられた,最大が高さ153.4cmある64点の編鐘と鎛鐘1点,編磬32点,鼓,瑟,排簫などの楽器のセットはとくに注目される。また漆箱のふたには青竜,白虎と朱書きされた二十八宿の名称のある図があり,二十八宿の考えが早く中国におこったことを示す。銅礼器のセットや高度の鋳造技術を駆使した銅器も注目される。…
…初期の時法と結びついた北斗七星などは古くから注目され,また《詩経》に現れる星座のほかに,四季の目印とされた鳥(うみへび座α),火(さそり座α),虚(みずがめ座β),昴(ぼう)(おうし座プレヤデス=すばる)のような星や星座も《書経》に見える。赤道帯に沿った二十八宿の星座体系も前8~6世紀の春秋晩期には成立していたが,4世紀に魏の石申,斉の甘徳らによって星座が体系化された。司馬遷はこの伝統を集成して《史記》天官書を書いたが,天人相関説にのっとって星座を官階に比して天官とし,北極を中心とした中官と,二十八宿を7宿ずつに分けて東,西,南,北の4官に区分した星座群が記録されている。…
…〈しょうしゅく〉とも読まれ,古代中国において天球上の28の星座を意味する二十八宿のことであるが,仏教の尊像としては〈星宿〉より〈宿曜(しゆくよう)〉という語があり,二十八宿をはじめ十二宮,七曜および九曜なども含め,星や星座を神格化した諸尊を総称していう。これらは単独で信仰され造像されることはないが,密教の修法である北斗七星法に用いる北斗曼荼羅(星曼荼羅)の中に表される。…
…これが今日の星座の原型である。また中国でも,黄道を月の毎月の旅から二十八宿に区分し,全天の星をそれぞれに付属させて,皇帝,后妃(こうき)を初め多く宮廷関係の名をつけた。こうして五惑星がめぐっていく星座,星宿を観察し,またその通路にあたらぬ部分でもそこの星々の光,またたきなどを見て,国家,国君および個人の運命をも占った。…
※「二十八宿」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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