五つの濁り(読み)イツツノニゴリ

デジタル大辞泉 「五つの濁り」の意味・読み・例文・類語

いつつ‐の‐にごり【五つの濁り】

五濁ごじょく」を訓読みにした語。
「―深き世になどて生まれ給ひけむ」〈蓬生

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精選版 日本国語大辞典 「五つの濁り」の意味・読み・例文・類語

いつつ【五つ】 の 濁(にご)

  1. ( 「五濁(ごじょく)」の訓読み ) 仏語。この世の汚れ。劫(こう)濁、見濁、煩悩濁、衆生濁、命(みょう)濁の五つをいう。
    1. [初出の実例]「いつつのにごり深き世に、などて生まれ給ひけむ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)蓬生)

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