五三(読み)ゴサン

デジタル大辞泉 「五三」の意味・読み・例文・類語

ご‐さん【五三】

五と三。
《「五十三匁」の略から》近世、京都島原太夫たゆうの揚げ代。また、太夫のこと。
「一の女郎値段を五十三匁と定め、これを―と言ひ」〈浮・御前義経記・一〉

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精選版 日本国語大辞典 「五三」の意味・読み・例文・類語

ご‐さん【五三】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 五と三。〔日葡辞書(1603‐04)〕
  3. ( 江戸時代寛文一六六一‐七三)頃まで、京都島原の遊里で、大夫揚代が銀五三匁であったところから ) 遊女最高位である大夫の異称。五三の君。
    1. [初出の実例]「傾城の職名、いかなる者の名付そめけるにや、五三、三八、天神、囲(かこひ)とて」(出典評判記色道大鏡(1678)一)

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