精選版 日本国語大辞典 「交尾」の意味・読み・例文・類語
こう‐び カウ‥【交尾】
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体内受精が行われる動物で、生殖口を密着させて雄の精子を雌の体内に送り込む行動をいい、交接ともいう。進化の過程で陸にあがった動物は、魚や多くの水生無脊椎(むせきつい)動物のように、生活している場にある水を精子の運搬手段として使えなくなった。そこで雄が直接、雌の体内に精子を送り込む必要が生じた。このため、多くの種では、精子を送りあるいは受けるための交尾器官が発達している。普通、雄の交尾器官を陰茎、雌のものを腟(ちつ)という。もっとも典型的な例は哺乳(ほにゅう)類で、よく発達した陰茎を腟に挿入して交尾が行われる。多くの鳥類では交尾器官はとくに発達せず、総排出口を密着させて交尾する。爬虫(はちゅう)類では総排出腔(こう)の内壁が発達してできた半陰茎とよぶ交尾器官によって交尾が行われる。両生類のカエルの仲間では体内受精は行われず、雌は水辺で産卵し雄が精子をかけるが、この際、雄は雌を抱きかかえ生殖口を近づける。これは交尾とはいわず抱接という。魚類は多くの場合体外受精であるが、ソードテールのように臀(しり)びれが変化した交尾器官をもち体内受精を行うものもある。サメの仲間にも、臀びれの変化した交尾器が発達したものが多い。無脊椎動物では昆虫やミミズ、カタツムリなどが交尾を行い、独特な交尾器官が発達しているものもある。また、雄は、交尾可能なところまで雌に近づくために、さまざまな求愛行動を行う。
[和田 勝]
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…男女の心理的・肉体的交わりをいい,具体的には,精子と卵子の結合を図るために,陰茎を腟内に挿入することを指す。動物における交尾と同じであるが,ヒトの場合には〈性交〉という言葉を用い,〈交接〉〈交合〉などともいう。また古くは〈目合(まぐわい)〉などともいわれた。 性交も含め,男女の性の行為が〈性行為sexual act〉であり,さらに拡大して性に関する行動を総称したものが〈性行動sexual behavior〉である。…
…男女の心理的・肉体的交わりをいい,具体的には,精子と卵子の結合を図るために,陰茎を腟内に挿入することを指す。動物における交尾と同じであるが,ヒトの場合には〈性交〉という言葉を用い,〈交接〉〈交合〉などともいう。また古くは〈目合(まぐわい)〉などともいわれた。 性交も含め,男女の性の行為が〈性行為sexual act〉であり,さらに拡大して性に関する行動を総称したものが〈性行動sexual behavior〉である。…
…2個体が接着し細胞融合を起こし,核物質を相互に交換した後,分離して2個体に復帰する。配偶子間の合体copulationでは2細胞が1個体を形成し,この点で接合と異なる。接合は任意の2個体間に起こるのではなく,接合型の異なる個体間で特異的な接着が起こることによって始まる。…
※「交尾」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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