京洛(読み)ケイラク

デジタル大辞泉 「京洛」の意味・読み・例文・類語

けい‐らく【京×洛】

もと、中国古代の都であった洛陽らくよう異称みやこ。特に、京都をさしていう。

きょう‐らく〔キヤウ‐〕【京×洛】

みやこ。京都。けいらく。

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精選版 日本国語大辞典 「京洛」の意味・読み・例文・類語

けい‐らく【京洛】

  1. [ 1 ] ( 「京」はみやこ、「洛」は中国の地名洛陽(らくよう)のこと。周および後漢の時代に洛陽にみやこが置かれたところから ) 洛陽の別称
    1. [初出の実例]「昔は京洛声華とはなやかなる客たり、今は江湖の潦倒とおちぶれたる翁となりたり〈白居易〉」(出典:和漢朗詠集(1018頃)下)
    2. [その他の文献]〔陸機‐擬東城一何高詩〕
  2. [ 2 ] みやこ。特に京都をさしていう。きょうらく。〔運歩色葉(1548)〕

きょう‐らくキャウ‥【京洛】

  1. 〘 名詞 〙 みやこ。特に京都。京師
    1. [初出の実例]「此に依て、京洛に出でて経を読むに」(出典:今昔物語集(1120頃か)一二)

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普及版 字通 「京洛」の読み・字形・画数・意味

【京洛】けいらく

みやこ。洛陽。晋・陸機〔顧彦先の為に婦に贈る、二首、一〕詩 家を辭してく行游す 悠悠三千里 京洛、風塵多し 素衣して緇(し)(黒い色)と爲る

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