京紅(読み)きょうべに

精選版 日本国語大辞典 「京紅」の意味・読み・例文・類語

きょう‐べにキャウ‥【京紅】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 京都特産の口紅。また、そのような色。上品な色とされた。
    1. [初出の実例]「其の水引には京紅(キャウベニ)が濃く塗ってあるので」(出典ごりがん(1920)〈上司小剣〉二)
  3. 絹織物一つ。京都で染めた紅絹(もみ)をいう。
    1. [初出の実例]「専ら西陣と云所にて織之。又水性清潔なるが故に染物に宜しく特に京紅と称して紅染最上とす」(出典:随筆守貞漫稿(1837‐53)一七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android