人品(読み)ジンピン

デジタル大辞泉 「人品」の意味・読み・例文・類語

じん‐ぴん【人品】

人としての品格。特に、身なり・顔だち・態度などを通して感じられる、その人の品位。「人品骨柄こつがら卑しからぬ紳士
[類語]人間性人間ひと人柄為人ひととなり人物人格器量度量うつわにん人間性品性品格徳性

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精選版 日本国語大辞典 「人品」の意味・読み・例文・類語

じん‐ぴん【人品】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ひとがら。人格。品性。
    1. [初出の実例]「人品の次第の高ことぞ」(出典:史記抄(1477)一五)
    2. 「人品(〈注〉ヒトガラ)を観るより得ること、言行録より多きなり」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一)
    3. [その他の文献]〔沈約‐奏弾王源文〕
  3. はたから見た、その人の顔だち、物腰、服装。風采
    1. [初出の実例]「蔵好房と云ふ僧あり。元より鈍根にして一文不通なり。人品(ジンヒン)沙汰の限たりといへども、信心深厚にして地蔵を信じ奉る」(出典地蔵菩薩霊験記(16C後)九)
    2. 「そのうち人品(ジンピン)のいい御爺さんの西洋人が戸を開いて這入って来て」(出典:三四郎(1908)〈夏目漱石〉三)
  4. ( 形動 ) すぐれた身分、すぐれた人柄などであること。また、風采のよいさま。のよいこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「金作りの大小も流石お家の家老職と、云ねどしるき其人品(ジンビン)」(出典:浄瑠璃神霊矢口渡(1770)二)

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普及版 字通 「人品」の読み・字形・画数・意味

【人品】じんぴん

ひとがら。人格。宋・黄庭堅〔濂渓詩の序〕舂陵の叔、人品甚だ高く、胸中灑(さいらく)なること、光風霽の如し。

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