人遣(読み)ひとやり

精選版 日本国語大辞典 「人遣」の意味・読み・例文・類語

ひと‐やり【人遣】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 自分意志ではなく、他からしいられてすること。
    1. [初出の実例]「人やりの道ならなくに大方はいきうしといひていざ帰りなん〈源実〉」(出典:古今和歌集(905‐914)離別・三八八)
  3. 人を行かせること。
    1. [初出の実例]「月影はまだ夜ふかしとやすらへばはや人やりの鳥はなくなり〈藤原光俊〉」(出典:新撰六帖題和歌(1244頃)五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android