仇を恩で報ずる(読み)あたをおんでほうずる

精選版 日本国語大辞典 「仇を恩で報ずる」の意味・読み・例文・類語

あた【仇】 を =恩(おん)で[=徳(とく)で]報(ほう)ずる

  1. 恨みのあるものに対し、かえって情けをかける。うらみに報ゆるに徳をもってす。
    1. [初出の実例]「『よし、あたはとくをもちてとぞいふなる』とて、とらせつ」(出典:宇津保物語(970‐999頃)藤原の君)
    2. 「『今にはじめぬ事なれ共、内府(だいぶ)が心のうちこそはづかしけれ。怨(あた)をば恩をもって報ぜられたり』とぞ仰ける」(出典平家物語(13C前)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 実例 藤原 内府

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む