仏典(読み)ぶってん

精選版 日本国語大辞典 「仏典」の意味・読み・例文・類語

ぶっ‐てん【仏典】

※翰林葫蘆集(1518頃)九・遣朝鮮国書「僧廬仏典之在封内者、過半尽矣」
随筆・秉燭譚(1729)二「仏典は梵言なれども、翻訳はみな華人、当時の語を以てうつしたるものなれば」

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デジタル大辞泉 「仏典」の意味・読み・例文・類語

ぶっ‐てん【仏典】

仏教経典
仏教に関する本。仏書
[類語]聖典経典教典経文

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世界大百科事典 第2版 「仏典」の意味・わかりやすい解説

ぶってん【仏典】

仏教徒の用いる聖典。国により宗派により多種多様であるが,基本的には経,律,論の〈三蔵〉にまとめられる。〈経蔵〉は釈迦の教説の集成で,〈法〉とも〈阿含(あごん)〉(聖なる伝承)ともいわれる。〈律蔵〉は釈迦によって制定された教団の規則類の集成である。伝承によれば,釈迦入滅の後,仏弟子たちが集まって,生前聴聞した〈法〉と〈律〉を誦出し,確定した(これを結集(けつじゆう)という)。〈論蔵〉はアビダルマと呼ばれ対法と訳されるが,法(教説)の研究で,対機説法(相手の素質に適した教えを説くこと)を旨とした仏説を解釈し,統一見解を示すのが目的とされる。

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普及版 字通 「仏典」の読み・字形・画数・意味

【仏典】ぶつてん

仏教のお経。

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