仕替える(読み)シカエル

デジタル大辞泉 「仕替える」の意味・読み・例文・類語

し‐か・える〔‐かへる〕【仕替える】

[動ア下一][文]しか・ふ[ハ下二]
やりなおす。取り替える。
「枕を窮屈で無い様に―・えると」〈小杉天外・はやり唄〉
江戸時代遊女が、勤めている場所を替える。
「其の上此のくるわへ―・へられ」〈伎・幼稚子敵討

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精選版 日本国語大辞典 「仕替える」の意味・読み・例文・類語

し‐か・える‥かへる【仕替】

  1. 〘 他動詞 ハ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]しか・ふ 〘 他動詞 ハ行下二段活用 〙 ( 「し」はサ変動詞「する」の連用形 )
  2. やりなおす。改めて行なう。とりかえる。また、古いものを直す。
    1. [初出の実例]「大将見給ひて『味気なの宣旨書や』と独言(ひとりご)ちて、宿直装束しかへて、召あれば参り給ぬ」(出典:宇津保物語(970‐999頃)蔵開中)
    2. 「御調度、あるよりもいかめしうしかへて」(出典:落窪物語(10C後)二)
  3. ( 自動詞的に用いて ) 江戸時代、遊女などが、勤めの場所をかえる。くらがえをする。主として上方で用いられた語。
    1. [初出の実例]「京の島原一文字屋から、仕替(シカヘ)たい女郎があると」(出典:浮世草子傾城歌三味線(1732)二)

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